焼津水産高校生育てたサーモン寿司をがってん寿司で楽しむチャンス！

埼玉県熊谷市の株式会社アールディーシーが運営する回転寿司「がってん寿司」では、特別な取り組みとして静岡県立焼津水産高校の生徒らが育てたサーモンを使用した寿司が登場します。これは、2025年12月2日から12月23日までの期間限定で行われ、12の店舗で味わうことができます。特に、12月6日には「がってん寿司沼津店」で生徒たちによる実演販売も計画されています。

焼津水産高校の特色と生徒たちの努力

焼津水産高校は、いくつかの学科を設置しており、遠洋漁業や商品製造に関する教育が行われていますが、今回の商品は栽培漁業科の生徒たちによって生み出されたサーモンが中心です。3年生の女子生徒2名が約1年半にわたって実習室でサーモンを育て、手間や愛情をこめて育成してきました。彼女たちは、魚の生態や生産技術、海洋環境についての知識を基に、魚を育てる「スペシャリスト」を目指す学生です。

飼育管理の重要性

生徒たちによる「池当番」は、日々のエサやりや成長観察を行い、魚に命を持つ存在としての責任感を養っています。彼女たちは、実際の養殖を通じて実践的な経験を積み、仲間との絆も深めています。このような教育は、将来の水産業において非常に重要な役割を果たすでしょう。

サーモンの特徴

出荷されるサーモンは、現在約1.5㎏のサイズで、味わいには自信があります。特に、10月からはこめ油を含む高たんぱくのエサを与えることで、脂のりがよく、サーモン特有の臭みが抑えられた旨味のある魚体に仕上がっています。また、このサーモンは淡水養殖のため、アニサキスの心配がなく、無投薬で育成された点も大きな安心材料です。アレルゲンも通常のサケと異なり、特に陸封型のため課題が少ないとされています。