岡山大学SDGs推進表彰2024受賞団体「めどことん」の取り組み
2025年5月14日、岡山大学は、2024年度のSDGs推進表彰を受賞した団体の取り組みを発表しました。この年の表彰式では、特に「学生グループ分野」において優秀賞を受賞したのが「めどことん」という学生団体です。
「めどことん」は、岡山大学医学部に在籍する学生を中心に構成される団体で、主に地域の中高生を対象にした健康教育を推進するイベント「Medcafé」を通じて活動しています。これまでの活動では、「貧血について考えよう」や「アルコールパッチテスト」など、さまざまな健康テーマを取り上げたイベントを5回開催し、地域の若者たちの健康意識を高めることに成功しています。
発表の場には、団体のメンバーである北山万由子さん(医学部6年)と三谷峻永さん(医学部4年)が登壇し、彼らの活動の意義と設立の背景を語りました。北山さんは、中高生時代に自ら体調不良に悩まされた経験があり、「医学生として、若者たちへ医療情報を提供することで、健康に対する意識を高めたい」との思いを述べました。この声に耳を傾けた那須保友学長は、今後の活動に大きな期待を寄せ、「ぜひこのまま取り組みを続け、さらなる発展を目指してほしい」と励ましました。
【「Medcafé」の活動内容】
「Medcafé」は、健康に関する情報を楽しく学べる場を提供するために設立されました。特徴的な点は、テーマごとに異なる専門知識を持った学生がそれぞれの分野で発表を行い、参加者との対話を重視していることです。これにより、参加する中高生たちが自らの健康について考えるきっかけを得られると同時に、医療に対する理解も深めることが期待されています。
また、各回のイベントでは、参加者が積極的に意見を交わすワークショップの形式を取り入れ、質疑応答の時間も設けています。これにより、参加者は単なる受動的な情報提供ではなく、対話を通じたより深い学びを持ち帰ることができるのです。
岡山大学の「めどことん」は、今後も地域の健康促進活動を進めるために、新たな試みやテーマを設けていく予定です。若者の健康意識を高める取り組みが、より多くの人々に広がっていくことが期待されます。
岡山大学は、「地域中核・特色ある研究大学」として、SDGsの達成に向けた活動に力を入れています。これからも岡山大学の取り組みについて、注目が必要です。地域の健康を支える活動として、若者たちの未来にも大きな影響を与えることでしょう。