セブン‐イレブンが進めるエコな容器作り
株式会社セブン‐イレブン・ジャパンは、環境への配慮を強化する新たな取り組みを発表しました。2023年10月から、同社が提供するオリジナル商品の容器を環境配慮型素材に見直し、プラスチック使用を大幅に削減していく姿勢を示しています。
特に注目すべきは、新たに発売されるパスタ6品の容器が、これまでのプラスチックから紙素材に切り替わることです。この変更により、年間約370トンのプラスチック使用量を減少させることが可能になると予測されています。また、弁当用容器の約10種類にも、マスバランス方式を用いたバイオマスプラスチックを採用し、石油基盤のプラスチック使用を年間で約70トン削減する計画です。
この取り組みは、セブン‐イレブンの環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』の一環として位置づけられており、2030年までにはオリジナル商品の容器の50%、2050年には100%を環境配慮型素材へ移行する目標を掲げています。これにより、持続可能な社会の実現に向けた重要な一歩となるでしょう。
環境負荷低減に向けた様々な取り組み
プラスチック削減のための努力は、パスタ容器の変更だけではありません。セブン‐イレブンは既に紙製品や天然素材の利用を進めており、インクや着色料を減少させた容器の導入も行っています。これらの施策が進んだ結果、2025年10月にはオリジナル商品の約40%が環境配慮型素材になる予定です。
主な施策としては、チルド弁当の容器をプラスチックから紙素材へ変更することや、人気商品のサンドイッチの包材の一部を紙製にすることが挙げられます。さらに、カップデリのフタをフィルム型に変更することで、プラスチックの使用を減らす取り組みも行われています。
マスバランス方式とは?
マスバランス方式とは、原料から製品への加工過程で、特定の特性を持つ原料が通常の原料と混合される場合に、その特性を持つ原料に基づいて、製品の特性を配分する手法です。この方式を取り入れることで、より環境に優しい製品を量産する可能性が一段と拡がります。
今後の展望と社会へのメッセージ
セブン‐イレブンは、環境負荷の低減に向けた取り組みを今後も進化させていく意向を示しています。持続可能な社会を築くためには、企業の姿勢だけでなく、私たち一人一人の意識や行動も重要です。このような取り組みを知ることで、消費者自身もエコな選択を意識的に行うことができるようになります。
セブン‐イレブンの新たな環境配慮型素材を用いた商品が、どのように私たちの生活に影響を与えていくのか、今後の展開に注目が集まります。