2024年の新たな試み、ドローンによる架線業務
2024年10月11日、埼玉県さいたま市南区にて株式会社ロジクトロンがドローンを用いたパイロットロープの架線業務を成功裏に実施しました。本業務は、人口集中地区(DID)の上空で行われ、今後の技術利用に新たな可能性を示すものとなりました。
ドローンの利活用背景
この業務は、鉄塔の建て替え工事に伴い行われました。新設された鉄塔と既存の鉄塔の間に高圧電線を架設するために、地上からの工事が難しい住宅地ではドローンの活用が求められました。実施にあたっては、航空法に基づく厳格な審査を受け、特に重い機体であるDJI FlyCart 30が選ばれました。
飛行ルートと作業の詳細
飛行ルートは、住宅地上空や小学校の敷地の近くを通過するものでした。ただし、事前に小学校には通知を行い、児童が校庭に出ないよう配慮されています。実施された仕事には、定められた飛行経路に沿って延線ロープの架設が含まれ、最大353mの距離をドローンで飛行して作業員に引き渡しました。
高効率の実現
この業務では、飛行にかかった時間は径間Aのケースで約4分、径間Bでは約15分としており、従来の高所作業車を使用した場合に比べると大幅な時間短縮が実現されました。
使用された技術
使用されたドローン、DJI FlyCart 30は、最大積載量が40kgと高性能で、安定した飛行を可能にするセンサーやパラシュート装置を搭載しています。これにより、住宅密集地においても安全に作業することが可能となりました。
今後の展望
今回の試みを通じて、ロジクトロンはドローンを活用した架線業務の効率性を確立しました。今後も大型物資運搬ドローンを活用して、延線業務や山岳、丘陵地での物資運送など、新たなサービスを展開していくつもりです。地域のニーズに応える形で、テクノロジーを駆使した新たな挑戦のお手本となることでしょう。
株式会社ロジクトロンのプロフィール
株式会社ロジクトロンは、2018年に設立され、ドローンによる資材運搬や架線工事のサポート、さらには導入コンサルティングを行っています。代表の野間智行は、本業界においての豊富な経験を活かし、地域社会の課題解決に貢献し続けています。詳細は公式サイトをご覧ください:
ロジクトロン
この取り組みにより、今後更なる技術の進化と地域の効率化が期待されます。