さいたま市版SOIPで新たなビジネスが誕生！採択された4つのプランとは

さいたま市版SOIPで新たなビジネスが誕生！

埼玉県さいたま市で進行中の「さいたま市版SOIP」は、スポーツの力を活用し、地域や社会の課題解決を目指した画期的なプロジェクトです。今年度、4つの革新的な共創プランがアーリープロトタイピング（試作・検証）段階に進むことが決まりました。この取り組みは、スポーツと他産業が協力し、新たなビジネスの創出へつながることが期待されています。

1. 「さいたま市版SOIP」とは

「さいたま市版SOIP（Sports Open Innovation Platform）」は、スポーツ庁の推進のもと、スポーツ界と他の産業界が協力して新しいサービスを生み出すオープンイノベーションのモデルです。このプラットフォームでは、スポーツを通じて地域の課題を解決し、新たなビジネスを創造することを目的としています。

今年度、一般社団法人さいたまスポーツコミッションは、株式会社ザスモールシングスとの連携により、スポーツと産業の共創を図るために様々な提案を受け付けました。その結果、4件の提案が採択され、Kick-offキャンプが実施されました。

2. 採択された共創プラン一覧

テーマⅠ: 自分らしく健康に向き合う取組

- 共創アスリート: 尾池望（マラソン）、村上茉愛（体操）
- 採択企業: 株式会社wagamama
- 提案タイトル: カードゲームを活用した誰もが参加しやすい対話型生理セミナー
- コメント:

尾池: 「多くの女性が生理についての正しい知識を得られるよう、いい方向へ進めたい。」
村上: 「共に学びあいながら進めていきたいです。」
wagamama: 「アスリートのリアルな声を受けて、アイデアをさらに磨いていけることが嬉しいです。」

テーマⅡ: 自由な活動を可能にする環境づくり

- 共創アスリート: 大山加奈（バレーボール）、小野塚彩那（フリースタイルスキー）
- 採択企業: 株式会社ダーツライブ
- 提案タイトル: スポーツダーツ活用
- コメント:

大山: 「社会課題に取り組める機会を得られ、とても感謝しています。」
小野塚: 「スポーツの新たな可能性とアスリートとしての自分の役割を考える良い機会になりました。」
ダーツライブ: 「新しいプロダクトの可能性をみんなで創り出していきたいです。」

テーマⅢ: 固定観念にとらわれない社会をつくる取組

- 共創アスリート: 筏井りさ（フットサル）、市橋有里（マラソン）
- 採択企業: 株式会社SmileJapan
- 提案タイトル: 産後の悩みを、一人の問題から社会の力へ。
- コメント:

筏井: 「具体的な設計はとても勉強になります。同時に持続可能なサービスの難しさも感じました。」
市橋: 「知識を活かし、共に取り組むことが重要だと感じています。」
SmileJapan: 「アスリートと医療職との共創で新たなプロジェクトを生み出したいです。」

テーマⅣ: 女性の参画領域を拡げる取組

- 共創アスリート・スポーツチーム: 小林円香（3x3バスケットボール）、戸田中央メディックス埼玉（ソフトボール）
- 採択企業: 株式会社おしんドリーム
- 提案タイトル: 女性ドローンチームによる教育・エンタメ・防災モデル
- コメント:

小林: 「新たな挑戦にドキドキしていますが、成功に向けて頑張ります。」
戸田中央メディックス埼玉: 「女性の未来を明るくするために、前向きに取り組みます。」
おしんドリーム: 「現実可能なものを一つずつ実現していきたいです。」

3. 今後の展望

これらの共創プランは、2025年12月に中間発表を行い、その成果を基に次のステップであるフルプロトタイピングに進む2件が正式に採択されます。フルプロトタイピングでは、メンターとともにアイデアを実際のビジネスモデルとして発展させていく過程を検証し、成果報告会では事業化の計画を発表します。

「さいたま市版SOIP」の取り組みは、地域社会にスポーツの力を注ぎ込み、新しい可能性を広げていくことを目指しています。これからも市民や企業と共に、スポーツが生み出す新たな価値を形にしていくことでしょう。