透明有機ELディスプレイで装置内部を可視化する新展示システムが登場
埼玉県所沢市に拠点を構えるinvilab株式会社は、株式会社イナック、新興プラスチックス株式会社との協業で、マキノの本社ショールームに新しい展示システムを納品しました。このシステムは、透明有機ELディスプレイ、断面模型、3DCG映像を組み合わせたもので、見えにくい装置内部のプロセスを視覚的に表現することに成功しました。
新展示システムの特徴
納品された展示システムは、透明有機ELディスプレイと、断面模型、3DCG映像を用いた革新的なもので、来場者に装置の内側のプロセスを理解しやすく提供します。展示は、箱型の土台に設置された断面模型と、55インチの透明有機ELディスプレイを介して行われます。これにより、透明ディスプレイ越しに断面模型を観察し、その上に液体の流れや粒子の動きを示す3DCG映像が重なり、プロセスの理解を一層助ける仕組みがあるのです。
来場者は、映像からマキノのロゴや装置の外観も確認でき、その後ろ側からは実際の装置がどのように動作するのかをリアルに感じ取ることができます。また、映像はiPad専用アプリで操作でき、再生、停止、チャプター切り替えが容易にできます。AIナレーションも内蔵されており、各工程を詳細に説明するため、知識のない人でも理解しやすい内容となっています。
協業の成果
このシステムの開発は、3社の強力な協業に基づいています。
株式会社イナックの役割
イナックは、展示システムの全体的なレイアウトやデザインを担当し、特に断面模型や操作台の製作において重要な役割を果たしました。彼らは、装置の構造や処理工程を深く理解し、展示を通じて伝えたいメッセージをどのように視覚化するかを考え、精密かつ立体的な造形技術を駆使して模型をデザインしました。
新興プラスチックス株式会社の貢献
新興プラスチックスは、この新しい展示システムで使用される透明有機ELディスプレイを提供しました。彼らは、透明デジタルサイネージの普及に努めており、LG Displayの直営代理店として特にこの分野に力を入れています。今回のプロジェクトでは、55インチのカスタマイズモデルを用いて、表示体験をより引き立てる役割を果たしました。
invilab株式会社の技術
最後に、invilabは3DCG映像の制作と映像再生システムの開発を担当しました。彼らが生み出した映像は、排水処理装置のそれぞれの工程を可視化し、動きを早送りで表現することで複雑な処理を理解しやすくしています。iPadから任意の工程を選択し、柔軟に操作できるため、来場者の興味に合わせた説明が可能です。
マキノ社長の感想
マキノの代表取締役社長、牧野良信氏は、「この展示システムの導入は、可視化の難しさを克服する手助けとなりました。お客様や学生に対して装置のプロセスを理解してもらうための新しい手法を得たとも感じています。」と述べています。
彼はまた、システムの精度とクオリティに満足しており、AIナレーションや粒子の沈殿過程まで再現された映像が高い評価を受けていることを嬉しく思っているとのことです。
展示システムの今後
本展示システムは、ショールームや展示会、営業ツール、工場見学の場などで活用される予定です。透明有機ELディスプレイと3DCG映像の融合により、既存の展示手法では表現しきれなかった内容を、より印象的かつ分かりやすく伝えることが可能となります。未来に向けて、さらなる利用と改善を重ね、展示価値を高めていくことが期待されます。