デフスポーツ体験会が城東小学校で開催
2025年9月24日、東京都中央区の中央区立城東小学校で、ケイアイスター不動産株式会社が主催するデフスポーツ体験会が実施されました。本イベントは、城東小学校4年生の教育プログラムの一環として、同校と連携して行われたものです。
参加者の様子
この体験会には、ケイアイチャレンジドアスリートチームから、川畑菜奈選手、岩渕亜依選手、東海林香那選手、山本典城監督が参加し、講師として児童たちと交流しました。25名の児童たちは、デフリンピックに対する理解を深め、障がいに対する関心を高めることを目的としました。
今年の11月には東京でデフリンピックが開催される予定ですが、城東小学校の児童たちにとってはまだ馴染みのない存在。そんな中、体験会を通じて聴覚障がい者とデフスポーツの世界を身近に感じる良い機会となったといえます。
楽しい体験を通じた学び
イベントは、選手たちの自己紹介から始まりました。児童たちはデフリンピックの歴史についての説明やクイズを通して、今まで知らなかった情報に触れることができました。クイズでは、正解をめぐって盛り上がり、友達と楽しむ姿が印象的でした。
また、言葉を使わずに意思を伝える「ジェスチャーゲーム」では、児童たちが手振りや身振りを駆使してコミュニケーションを試みました。最初は戸惑っていた児童も、徐々に楽しさを見出し、互いに真剣に思いを伝えようとする姿に感動を覚えました。ボールを使った色ドリブルやミニゲームでは、スポーツの楽しさを体感し、山本監督からの激励の言葉が飛び交いました。
参加者の感想
川畑選手は、体験会を通じて児童たちにデフリンピックや聴覚障がいに対する理解を深めてもらえたことを嬉しく思っていました。特に、ジェスチャーを使ったコミュニケーションに苦戦する児童たちを見て、サポートがもっとできたらよかったとも話していました。自分たちの経験を通じて、少しでも児童たちの人生に役立つことを願っているとのことです。
今後の取り組み
ケイアイチャレンジドアスリートチームは、今後もデフ・パラスポーツの普及を目指し、地域と連携したイベントや体験会を通じて障がいについての理解を広める活動を続けていく予定です。障がいに対する理解を深めることが、地域社会全体の共生に繋がると確信しています。
ケイアイチャレンジドアスリートチームの紹介
ケイアイチャレンジドアスリートチームは、「日本一挑戦するアスリートチーム」を目指して2019年に設立されました。現在、デフフットサルやデフサッカー、ろう者柔道など多様な分野で活動する9名のアスリートが所属しています。彼らは高いレベルの競技を追求しながら、パラスポーツに関する認知向上のための活動にも積極的に取り組んでいます。
終わりに
今回のデフスポーツ体験会は、体験を通じて輪を広げ、より多くの人が障がいへの理解を深めるきっかけとなることが期待されています。子どもたちが新しい世界に触れ、サポートの手を差し伸べることができる社会を目指していくことが大切ですね。