エコなゴルフマーカー
2025-12-30 08:47:21

廃材をリメイク!環境に優しいゴルフボールマーカー誕生

廃材をリメイク!環境に優しいゴルフボールマーカー誕生



埼玉県内の企業が鉄製の廃材をアップサイクルし、新たなゴルフ用ボールマーカーとして生まれ変わるプロジェクトを立ち上げました。2025年度のサーキュラーエコノミー補助事業化支援に採択され、環境問題への対応と資源の有効利用を目指します。

脱・リニアエコノミーへ


この取り組みは、従来の『作って、使って、捨てる』型の線形経済から、廃棄物を出さない循環経済へと向かう試みです。四輪車用電動パワーステアリング部品(スペーサー)の製造過程で生じる年間約24トンの廃材。これらの端材は通常、電炉で溶解し鉄材として再利用されていますが、その過程で多量のCO2を排出し、環境負荷が発生します。それを改善すべく考え出されたのが、廃材を新たな商品に生まれ変わらせるアイデアです。

ゴルフマーカーへの転用


廃材の形状をそのまま活かし、サイズが似ているゴルフ用のボールマーカーとして再利用する計画が持ち上がりました。埼玉県産業振興公社からの補助事業化支援も受け、具体的な商品化に向けた道筋が整いました。この取り組みは、『サーキュラーエコノミー推進センター埼玉』の支援を受け、地域内の企業が持つ資源を最大限に活用するモデルケースとして期待されています。

錆の問題をクリアする技術


商品化の過程で、大きな課題は鉄材による錆の問題です。このため、防錆処理とともに、デザイン性を高めるための表面処理が必需品となります。鍍金、塗装、コーティングの3つの加工法が選べ、さらに企業ロゴや名称をレーザー刻印することが可能になりました。

市場の可能性


ゴルフマーカー市場は年々成長しており、2022年度には3092億円、2023年度には3184億円規模となっています。2030年に向けて、年平均2.6%の成長が見込まれており、この新たなエコマーカーは市場での見込み客層を広げるチャンスを秘めています。

エコプロ2025での反響


取り組みを広めるために出展した『エコプロ2025』では、多くの企業や個人から興味を持たれ、アンケートでは101件の回答のうち約40%が「使ってみたい」との結果が得られました。

今後の展望


このゴルフボールマーカーに限らず、他のスポーツ用品や生活雑貨などへも製品展開を考えており、ゴルフ業界に留まらず記念品やイベント市場へ販路を広げていく方針です。環境へ配慮した製品としての差別化を図り、新しい価値を提供していくことが目標です。

このように、廃材を活用した画期的なプロジェクトが進む埼玉で、私たちも環境問題に対する意識を高めていきたいものです。


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