岡山大学、次世代の大学経営者を育成するプロジェクトマネジメント研修の成果を発表

2025年11月15日、岡山大学津島キャンパスでプロジェクトマネジメント基礎研修（PM基礎研修）の第3回が開催されました。この研修は、各部局の副部局長や事務職員、技術職員などが参加し、大学の経営に不可欠なプロジェクトマネジメントスキルを学ぶ機会です。研修は世界最大のプロジェクトマネジメント協会であるPMI日本支部と連携し、教職員の能力育成を目的としています。

研修の内容

今回の研修では、PMIの専門家による講義とグループワークが実施されました。まず、参加者は前回の内容を振り返り、プロジェクトにおけるリスクを管理する「リスク管理台帳」の作成を学びました。その後、3人のグループに分かれ、「岡山大学Visionシンポジウム」をテーマにリスクを想定して台帳を作成する実践的な作業に取り組みました。

続いて、課題管理の重要性に焦点を当てた講義が行われ、各グループは課題管理台帳を作成する作業に挑戦しました。また、プロジェクトの変更管理や終結に関する知識も学びました。最終的には各グループの代表者が、自身の学びや気づきを共有し、参加者全体での振り返りを行いました。

参加者の感想

発表を通じて、参加者は「プロジェクトを円滑に進めるためには、タスクやリスクをしっかりと文書化し、チームで共有することが重要である」といった感想を述べました。さらに、さまざまな背景を持つ教職員と一緒に学びを深められたことに新鮮さを感じたとの声もありました。また、プランニングだけでなく柔軟に対応することの大切さにも気づいたようです。参加者は、ここでの経験を今後の実務に生かしたいという意欲を表明しました。

大学経営の未来へ

このPM基礎研修は、岡山大学が採択を受けている「地域中核・特色ある研究大学強化促進事業（J-PEAKS）」の一環であり、教職員の能力開発を通じて大学経営に対する貢献を目指しています。学長の那須保友氏は、この研修を通じて得られた知識とネットワークを用いて大学の変革に取り組むよう参加者に呼びかけました。さらに、終了した職員にはPMI日本支部からオープンバッジが与えられ、その成果が示されます。

今後も岡山大学は、教職員のスキルアップを図りつつ、地域社会との連携を強化し、持続可能な大学運営の実現に向けて努力していきます。私たちもぜひ、この挑戦を見守り、応援しましょう。