岡山大学とアルケアが皮膚バリア機能の素早い測定法を開発！

岡山大学とアルケアの共同研究による新しい皮膚測定法

岡山大学とアルケア株式会社が共同で、新たな計算モデルを開発しました。このモデルは、皮膚のバリア機能を短時間で評価が可能となるものです。従来、皮膚の水分蒸散量は経皮水分蒸散量計で測定されていましたが、測定環境や手間のため臨床現場での実用化が進んでいませんでした。しかし、今後の研究により、その壁が打破されることが期待されています。

皮膚バリア機能を評価する革新的アプローチ

皮膚バリア機能は、皮膚の健康を保つために重要です。これまでの測定方法は、約20秒の測定時間に加え、事前準備を含めると15分以上もかかっていましたが、新たに開発された計算モデルを用いることで、わずか5秒程度で測定が完了します。この測定手法では、角層における電気の流れにくさや溜まりやすさを利用して水分蒸散量を推定します。

実際に、実験では角層の厚さ、水分量、水分蒸散量を瞬時に評価できることが示されました。これにより、皮膚科学だけでなく、看護学や化粧品開発の分野でも応用の可能性が広がっています。