岡山大学とナイジェリアのヤバ工科大学、交流の第一歩を踏み出す

国立大学法人岡山大学がナイジェリアのヤバ工科大学（YABA-TECH）からの訪問団を迎え、国際的な学術交流の新たな一ページを刻みました。2025年2月10日、YABATECHのFunso Isolaowa評議会議長とAbdul Ibraheem Adedotun学長は、岡山大学学長の那須保友を表敬訪問しました。この訪問には、鈴木孝義副学長と田村国際企画課長も同席し、二つの大学間の未来の関係強化に向けた重要な会話が行われました。

会談ではまず、那須学長が岡山大学出身の留学生が学長として活躍していることに対し誇りを述べました。続いてFunso議長は、ヤバ工科大学の教育の特徴や将来的な提携に関して紹介。Abdul学長も本学の在学生としての経験を踏まえた提案を行い、那須学長は積極的な連携について前向きに検討したいと応じました。このように、過去のつながりが新しい関係を築く一助となることが示唆されました。

この交流の中心は工学部であり、訪問団はその後、難波徳郎工学部長および岡安光博副工学部長と今後の交流に関する具体的な打ち合わせを行いました。異国の大学と岡山大学との間で新たな協力関係が築かれることが期待されています。

かつて岡山大学で学んだAbdul学長が設立した国際同窓会（OUIAA）においても、彼の経験と知見が今後の両大学の関係構築に寄与することが予想されます。さらに、地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の取り組みが、国際的な視野を広げる大きな力となることでしょう。

次回は岡山大学のキャンパス内に設けられた新しい研究施設などを訪問し、備蓄された新しい技術や知識の交流について意見を交わす予定であり、双方にとってその結果が実を結ぶことを願っています。

このような国際交流は、地域の発展のみならず、学生たちの視野を大きく広げ、持続可能な社会の形成に寄与します。岡山大学とナイジェリアのヤバ工科大学の関係が、今後どのように発展していくのか注目です。