富士薬品が店舗従業員の身だしなみルールを緩和、個性を尊重する新しい職場づくりへ

富士薬品が新しい従業員ルールを導入



埼玉県さいたま市に本社を置く「株式会社富士薬品」が、2025年7月1日から店舗で働く従業員の身だしなみルールを大幅に緩和すると発表しました。この新しいルールは、ドラッグストア「セイムス」をはじめとする富士薬品グループ全体に適用される体制です。企業として従業員一人ひとりの個性を尊重し、働きがいのある職場を実現していくことを目的としています。

身だしなみルール緩和の背景



富士薬品は、創業以来「配置薬販売業」に従事し、お客様との信頼関係を大切に育んできました。多様性やダイバーシティ(多様性)への理解が進む中で、顧客の目線も変わってきました。従業員が自らの個性を発揮できる職場環境を整えることは、顧客に対して質の高いサービスを提供するために重要だと考えられています。

最近では、企業の理念として“すべてのひとの元気なくらしを支える”を掲げて、ダイバーシティ&インクルージョンを推進。従業員が自分らしさを持って活躍できるよう、業務に必要な安全性や衛生面を考慮しつつ、身だしなみルールを柔軟に見直すこととなりました。

新しい身だしなみルール



変更内容は以下の通りです。従業員がより自由に自分を表現できるよう配慮されています。

ルール項目 改定前 改定後
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髪色 指定の色味のみ可 原則、自由
髪型 耳・襟・目に髪がかかるヘアスタイルは禁止 原則、自由。但し、長い髪は勤務中は結ぶ
ピアス シンプルなデザインのものを耳たぶに1組まで可 耳のみ可
薄いマニキュアのみ可 調剤薬局勤務者を除き、マニュキュア・ネイルアート可。但し、つけ爪・突起物は不可
ひげ 毎朝処理すること きれいに整えてあれば可
メイク ナチュラルメイクをする 業務に支障がない範囲で自由
その他装飾品 結婚指輪のみ可 業務に支障がない範囲で可

このルール改定は、富士薬品が掲げる誠実さや顧客との信頼関係を重視しつつ、従業員の働く環境を向上させるための大きな一歩です。

富士薬品について



富士薬品は、1930年に富山県富山市にて「配置薬販売業」を創業し、その後ドラッグストアや調剤薬局業務、医薬品製造業、医薬品研究開発と事業を拡大してきました。現在、全国に1,273の店舗(2025年3月末時点)を展開し、スローガン「とどけ、元気。つづけ、元気。」のもと、使命感を持って顧客の生活を支えています。

この新ルール導入は、富士薬品が今後も多様な価値観を持った従業員が活躍できる企業であり続けるための重要な施策です。多様性を尊重し、誰もが働きやすい環境を提供し続けることで、より良質なサービスを市場に届けていくことが期待されています。

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