深谷市がTOMUSHI社に出資、持続可能な農業を推進！

深谷市がTOMUSHI社に出資

深谷市は、アグリテック企業『株式会社TOMUSHI』への出資を完了しました。この出資は、2022年の『DEEP VALLEY Agritech Award』で最優秀賞を受賞したTOMUSHI社の成長を支援するとともに、地域の農業課題を解決する取り組みの一環です。

DEEP VALLEY Agritech Awardとは？

深谷市は、農業版シリコンバレーとして知られる『DEEP VALLEY』を目指し、アグリテックの推進に取り組んでいます。この取り組みは全国の農業の課題を解決することを目的としたビジネスコンテスト、『DEEP VALLEY Agritech Award』により支えられています。このアワードは、農業や食に関する技術やアイデアを募集し、優れた取り組みに対して表彰し、出資するものです。

2022年には、TOMUSHI社が最優秀賞に輝き、最大1,000万円の出資権を獲得しました。市はこの出資を通じて、農業の未来を支える新たなビジネスモデルを育成することが期待されています。

TOMUSHI社の取り組み

TOMUSHI社は、昆虫を利用した有機廃棄物の処理や、それをエサにしたカブトムシの生産を手掛けるバイオスタートアップ企業です。深谷市内でのカブトムシ生産を計画しており、これにより地域の農業課題解決にも寄与します。

同社は、JAグループによる『JAアクセラレーター』にも選出され、JR東日本スタートアップ株式会社の支援を受けながら、持続可能な農業の未来を築くための様々な研究を進めています。

さらに、TOMUSHI社はSDGsや環境問題に関連する展示イベント『TOMUSHIのカブクワすごいぞ！』も開催予定です。このイベントを通じて、訪れる人々に昆虫の可能性や環境保護の重要性を伝えることを目指しています。

出資の目的と期待

深谷市によるTOMUSHI社への出資は、いくつかの重要な目的があります。ひとつ目は、市内観光施設でカブトムシを用いたSDGs教育イベントの開催を通じて、地域の関係人口の増加を図ることです。

ふたつ目は、市内の養鶏場で昆虫由来の飼料を使ったニワトリの生育実験を行い、畜産業の活性化を目指すことです。そして三つ目は、未利用資源を利用した飼料や肥料の生産に向けてのカブトムシの生育実験を行い、その成功をもって飼育施設と飼料工場の設置を連携して進めることです。これにより深谷市の農業を支える基盤を強化します。

未来への展望

深谷市は、環境に優しい農業の実現に向けて、アグリテック企業との連携を深めていきます。今後も地域の農業の発展と持続的な成長を促進するために、さまざまなプロジェクトに積極的に取り組む予定です。特に、グローバルな展開として、米国ノースダコタ州のGrand Farmとのパートナーシップも進めていきます。

持続可能な農業を目指すために、深谷市の取り組みは今後ますます重要になっていくことでしょう。このような企業を支援することを通じて、地域の農業がより一層発展し、豊かな未来を築くことを楽しみにしています。