父の日に寄せられた感謝の声と父親の本音、家族の時間が何よりのごほうび

調査結果から見る父の日の実情

2024年の父の日に関する最新の調査結果が発表され、父親たちがどのように感謝を受け取りたいと思っているかが明らかになりました。この調査は、全国の0～17歳の子を持つ父親379人を対象に、育児と家事に関する意識を探るものでした。

家族からの「ありがとう」は何より嬉しい

昨年の父の日、約68.7%の父親が何らかの形で労われたと感じており、その中でも「家族から感謝の言葉をもらった」と回答したのは48.3%に達しました。モノや特別なイベントを求めるのではなく、心温まる言葉の重みを感じている父親が多いことに驚かされます。一方で、25.1%の父親は「何もなかった」と答えており、家庭によってはこの特別な日を意識しない人も少なくないようです。自由記述からは、「父の日自体を意識していない」との声も寄せられ、父の日がどのように認識されているかは家庭ごとに異なることがうかがえます。

過半数の父親が労いや感謝を希望

家事や育児のバランスについて考えを問いかけると、55.7%の父親が「父の日に感謝を受け取りたい」と考えていることがわかりました。その中でも、70%の父親が「ありがとう」の言葉を求めていると答える一方で、41.1%は家族と過ごす時間を望んでいることが明らかになっています。物質的な贈り物よりも、時間を共有することに重きを置く回答が多く見受けられました。日本の父親たちが求めるのは、特別な演出ではなく、静かなひとときを共有することなのかもしれません。

家事育児で感じる負担

調査では、父親たちの多くが家事や育児に対する負担を感じていることが明らかになりました。約7割の父親が「少し休みたい」と感じる瞬間があると答えており、特に仕事と家庭での役割を上手く両立できない状況に苛まれています。家庭での役割に対する意識は高まっているものの、現実的には仕事との両立に葛藤を抱える父親が多数存在することも大きな問題です。

令和の父親のライフスタイル

令和の父親は、家事や育児にもっと関わりたいと考えている反面、経済的な責任から仕事を減らすことが難しいと感じていることが教訓として浮かび上がります。彼らは「家事育児の時間を増やしたい」という希望を持ちながらも、自分の時間や家族との時間を削っているという現実があるのです。

今年の父の日は「感謝」を伝える日を

この調査を通じて、父の日が感謝を伝える貴重な機会であることが確認されました。モノやイベントよりも、言葉や一緒に過ごす時間を優先することが、父親たちの心に響く響きを持つでしょう。家族を支えるために日々奮闘する父親たちに対し、感謝の気持ちを一言伝え、穏やかな時間を一緒に過ごすことが何よりのごほうびになるかもしれません。さあ、今年の父の日は、心を込めた「ありがとう」でお祝いしてみてはいかがでしょうか。