木とデザインで未来を築く『ウッドデザイン賞2025』受賞を記念して
埼玉県越谷市に本社を構えるポラスグループが展開する、木材を活用した情報拠点「ポラステクノシティ」内にある「ウッドボックス」と「テクノラボ」が、名誉ある『ウッドデザイン賞2025』の建築・空間分野ライフスタイルデザイン部門で受賞したことが発表されました。これは、ポラスグループにとって4年連続11回目の受賞となります。
「ウッドデザイン賞」とは
『ウッドデザイン賞』は、一般社団法人日本ウッドデザイン協会が主催するもので、木材の優れた特性を活かし、社会的課題へアプローチする活動が評価される顕彰制度です。木の持つ魅力をデザインの力によって再構築し、木造建築や製品、研究活動などが対象となります。受賞したプロジェクトは、地域に密着した住宅や空間デザインへと革新をもたらし、その結果、持続可能で魅力ある地域づくりに寄与します。
受賞の施設「ウッドボックス」
ウッドボックスは、ポラステクノシティのオフィス棟として、75分準耐火構造とゼロエネルギービル(ZEB)性能を兼ね備えた大規模木造事務所です。この施設は、地域の工務店や職人によって大断面集成材をフルプレカットすることで、戸建住宅用の建材を活用して木造施工を実現。例えば、3階研修室では、無柱空間が実現され、床や壁、天井に使用されているのは国産の木材です。経年変化を楽しめるデザインが加わり、訪れる人に長期間にわたり愛される空間となっています。
実験を支える「テクノラボ」
テクノラボは、構造強度や耐震性能を考慮した純木造の大型研究施設です。この施設では、実大の住宅モデルにおける実験まで行える環境が整っています。特に、3層のCLT(直交集成版)を利用したノンビス工法の耐力壁や高強度水平ブレース構造が特徴です。その結果、広々とした大空間が実現され、平屋の店舗や倉庫、体育館などへも転用可能な設計となっています。
結び
ポラスグループの「ウッドボックス」と「テクノラボ」は、木材の魅力を生かし、地域貢献を目指した施設として、多くの人々に影響を与え続けています。ウッドデザイン賞の受賞は、彼らの取り組みの価値を証明すると共に、木の良さを新たに再発見する機会を提供してくれることでしょう。木造建築の未来を築く活動が、これからもますます発展しますように。