山崎タクマ氏の新作照明彫刻がインテリアライフスタイル展に初登場

物質調律家である山崎タクマ氏が手掛けた新作照明彫刻《O₃ Cosmic Memory / 成層圏の記憶》が、2025年6月18日から20日まで東京ビッグサイトで開催される「インテリアライフスタイル展」にて初めて公開されます。この作品は、成層圏に到達したガス気球の膜素材を使用し、宇宙の入口に触れた記憶を美しく再構築したものです。

インテリアライフスタイル展「TALENTS」での出展

山崎氏は、世界的に注目されているデザイン展「TALENTS」特別推薦枠において公式出展する機会を得ています。「TALENTS」は、フランクフルトで開催される「アンビエンテ」の公式企画展であり、新世代のデザイナーにとっての登竜門とも言えます。毎年、日本からも次世代を担う才能が選ばれ、多彩な作品が披露されます。

出展作品のラインナップ

本展では、《O₃ Cosmic Memory / 成層圏の記憶》の他にも、過去の代表作である「Bio-Vide」（落葉の板材）、「Anima Code」（お墓としての判子）、「Sound of Drawing」（楽器としての文具）、「PromPlant」（生成AIを用いたテキスタイル）なども展示されます。これらの作品は、山崎氏が探求するデザインの新しい側面を示しています。

《O₃ Cosmic Memory / 成層圏の記憶》の特長

新作《O₃ Cosmic Memory》は、宇宙のが持つ神秘的な要素を反映した、静かに輝きを放つ照明彫刻です。使用されている素材は、実際に成層圏まで到達したガス気球の膜です。この材質は宇宙との直接的な接触を体感させるもので、山崎氏はそれを標本のように保管・鑑賞するためのアートピースとして再構築しました。

この照明彫刻は、見たことのない新たな視界を求める人々の「灯火」として機能します。宇宙遊覧を目指す株式会社岩谷技研が提供した素材を活用しており、山崎氏が目指す「宇宙遊覧の定着」を自身のアートを通じて表現した作品です。

未来を見据えた企業協力

本作品は、誕生にあたり、いくつかの企業から協力を得ています。岩谷技研は、「宇宙遊覧の定着」を目指しており、特別な訓練を受けていない人々でも宇宙の近くまで行ける技術を開発しています。また、SPACEAGENT株式会社は航空宇宙部品の加工技術を持ち、今治の渡辺パイル織物株式会社は「素材の良さを最大限に活かすものづくり」に取り組んでいます。