がん患者とその家族が安心して楽しむ料理サイト『cojimiru』
埼玉県坂戸市にある城西大学薬学部が、この度公開した「がん患者とその家族のためのメニューサイト『cojimiru』」。このサイトは、がん患者に特化した料理レシピを集めており、2018年から続けられてきた「がん患者さんのためのメニュー開発」プロジェクトの成果に基づいています。このプロジェクトは、医療栄養学科から始まり、現在では薬学科や薬科学科といった他の学科も参加し、多職種での協力による教育プログラムへと成長しました。
多職種連携で実現した新しい食事提案
『cojimiru』では、実際にがんで闘病中の患者さんの症例を元に、味覚障害や口内炎、食欲不振といったがん chemotherapy の副作用に配慮したレシピを提案しています。患者さん自身のみならず、その家族が一緒に楽しむことができるメニューが揃っているため、食卓を囲む際のコミュニケーションも促進されるでしょう。サイトでは「症状」や「献立」からレシピを検索でき、例えば味覚変化がある時でも食べやすい工夫が施されたレシピや、少量でもエネルギーを摂れる料理などが掲載されています。
レシピの魅力とアクセス方法について
要約すると、利用者は以下の方法でレシピを探すことができます。
- - 症状に基づく検索:特徴的な症状(味覚変化、吐き気、食欲不振など)によってメニューを探せます。
- - メニューの種類別検索:主食や主菜、副菜などのカテゴリーから選択可能です。
『cojimiru』は、がん患者とその家族が安心して食事を楽しむために作られたアーカイブサイトです。具体的なレシピの一例として、スイートポテトや千切り野菜のスープ、アイスクリームにベリーソースを添えたデザートから、ねばねば丼といった一品まで多種多様に揃っています。
超高齢社会に向けた医療人材育成
この取り組みは、医療現場で必要とされる多職種連携を意識して行われており、学生たちは学科の枠を超えて協力し、相互に専門性を活かしながらレシピ開発に取り組んでいます。医療環境の複雑さが進む中、食事を通じて健康をサポートできる人材の育成も目指しています。特に、人生100年時代における福祉や医療の充実が求められる中で、食や栄養における専門知識はますます重要な要素となります。
実際の開発方法と過程
今年もまた、薬学科の4年生と薬科学科、医療栄養学科の学生が連携して、4月から施行された14回目のレシピ開発が行われました。このプロジェクトでは、がん化学療法に伴う副作用を調査し、調理の実際を通じてレシピの試作、評価を進め、その後も学生と教員のフィードバックを経て、最終的にサイトに公開されます。
医療現場との信頼関係
さらに、大学内だけでなく、実際の医療現場にいる専門家との協力も進めています。那覇市立病院や地域の薬局からの管理栄養士や薬剤師がこのプロジェクトに参加し、現場の知識や経験を生かしてレシピの質向上にも取り組んでいます。
薬学部の新たな取り組み
城西大学薬学部では、1年次から食と栄養に関する科目を取り入れ、薬剤師が対処すべき健康問題への理解を深めるための「栄養・薬学アドバンストコース」も2020年度から開講しています。この取り組みにより、今後さらに多くの医療の現場で活躍できる人材が育つことを期待しています。
『cojimiru』は、がん患者とその家族が共に支え合いながら、食を楽しむための新しいステージを提供しています。ぜひこのサイトを訪れ、心温まるレシピを見つけてください。