環境に優しい物流を実現する次の灯株式会社の挑戦
2026年4月8日から10日まで、大阪のインテックスで開催された「第7回関西物流展」。このイベントに出展した岡山の環境ベンチャー、次の灯株式会社が注目を集めています。彼らの展示では、資源循環とCO₂削減に向けた先進的な取り組みが紹介され、特に「触媒タワー」は来場者の関心を惹きました。このタワーは、使用済みDPF触媒を集め、合計2,000万円相当の価値を示すものでした。
物流業界の課題と次の灯のアプローチ
近年、物流業界は「三重苦」と呼ばれる厳しい状況に直面しています。2025年度のトラック運送業の倒産件数が321件に達し、リーマンショック以来の高水準です。人手不足と軽油価格の高騰は、車両の稼働率維持やメンテナンスコストの削減といった課題をさらに深刻化させています。
次の灯は、このような背景を踏まえ、「壊れたから交換」や「役目を終えたから廃棄」という従来のビジネスモデルを打破し、再生可能な部品は再生し、新たな資源を回収する事業モデルを目指しています。これにより、物流における車両のダウンタイムを削減し、経営リスクを軽減しています。
より良い未来に向けた展示内容
次の灯株式会社のブースでは、以下のような展示が行われました。
1. 触媒タワー
2,000万円の経済的価値を持つ触媒を積み上げたタワーは、廃棄物の価値を可視化し、当社の資源循環モデルを強く訴求。このアプローチは、来場者に強い印象を与えました。
2. DPF再生品の展示
再生プロセスを実物で確認できるよう、完成品やカット触媒、洗浄前のフィルターが並べられました。さらに、国内で保有する1万点を超える在庫から迅速にお届けする「超速納品」体制を強調しました。
3. リビルトパーツ
トラックの重要部品群(インジェクターやターボなど)のリビルト品が展示され、長期的な車両のダウンタイムを防ぐための調達力も紹介されました。
4. 燃料添加剤「SUSU-GOROSHI」
トラック専用の燃料添加剤が披露され、自動再生による路肩停車を未然に防ぎ、「走りながら予防する」新しい価値を提供しました。マスコットキャラクター「すすごろう」も登場し、訪れた人々の注目を集めました。
来場者の反響と意義
関西物流展の開催中、西日本の物流関連企業が多数来場し、特にメンテナンスコストの削減や車両のダウンタイムに対する関心が高まりました。来場者からは、「新品と交換するのに高額な見積もりが来た」といった声も聞かれ、課題の深刻さが浮き彫りになりました。当社の提案する「4つの超速サービス」に対しては化ける余地があり、多くの新たなビジネスチャンスが見込まれています。
数字で見る次の灯の影響力
次の灯はこれまで、多くの企業に影響を与えています。2023年4月時点で導入企業数は5,000社を超え、累計で1,783トンのCO₂削減を達成した実績があります。創業以来7期で成長を遂げ、売上も約26倍に達しています。関西物流展での評価は、彼らのさらなる成長と影響力の拡大を示すものでした。
今後の展望
今回の出展を通じて、次の灯はより多くの物流企業との連携を見込んでおり、特にDPF再生品やリビルトパーツの導入を加速させていく旨を明言しています。また、使用済み触媒からのレアメタル回収事業を拡大し、資源循環型物流インフラの構築に貢献する意向です。
次の灯の取り組みがもたらす影響は、ただの環境保護に留まらず、ビジネスの強化に繋がることが期待されます。これからも彼らの挑戦に注目が集まります。