自信を育む新たな挑戦
埼玉県さいたま市に拠点を置く公益財団法人さいたま市産業創造財団は、地域の中小企業や創業者を支援する活動を行っています。その中で、特に注目を浴びているのが「ツナグッド」が運営する「スモビズ」というプログラムです。この取り組みは、医療的ケア児を育てる家族や障害者が「自分らしく働く力」を育むことを目的としています。
2025年度から本格始動する「スモビズ」は、数々の画期的な取り組みを通じて、医療的ケア児を抱える家族に希望を提供してきました。具体的には、仲間との交流を深める「おしゃべり会」や、実践的なスキルを学ぶ「Instagram運用代行入門講座」、個別の希望に応じた「カスタマイズ型個別支援」などがあります。
おしゃべり会の開催
まずは、「おしゃべり会」の活動についてです。2025年8月から3回にわたり開催されたこの会には、全国からのべ92名が申し込み、その中の42名が参加しました。「私って本当は何がしたいの?」というテーマで進行され、先輩ママたちが自身の経験談を語り合う場となりました。参加者同士の共感や共有が生まれ、実際に働いている人たちの姿に勇気をもらったという声が多く寄せられました。
「小さくても一歩踏み出す勇気をもらった」との感想もあり、医療的ケア児を持つ家族にとってはまさに希望の光となっています。多様な立場や状況の方々が集まり、それぞれが新たな気づきを得ることができたこの会は、1回ごとに参加者の心を動かしていきました。
Instagram運用代行入門講座
次に、「Instagram運用代行入門講座」です。この講座は、川口市の企業と連携し、医療的ケア児を育てている家族が参加しました。全10回で実施され、Instagramの基本から投稿作成、デザインツール「Canva」を活用した学習までを網羅しました。
受講生たちの中からは、「出来ることが増えて自信がついた」「時間の使い方が変わった」との声が多く聞かれました。グループLINEでの交流も活発に行われ、受講生同士のサポートが励みとなっています。
この講座に参加した4名は、実際の企業アカウント運用を想定した実践的な学習を通じて、働くための基礎スキルを獲得しました。「同じような経験をした方々の受講だったので安心して学べた」との感想も聞かれ、実際に働く自信を育むきっかけとなりました。
カスタマイズ型個別支援
さらに、個別支援のプログラム、カスタマイズ型では、実際のニーズに応じたサポートを行っています。身体的な障害を持つ2名がこのプログラムに参加し、リアルとオンラインを通じて自身の目指す職業に挑戦しました。
例えば、ある参加者は占い師デビューを果たしました。「身体が不自由になり選択肢が減ったけど、挑戦してよかった」という感慨深い意見が寄せられています。彼女は、「私にもできる」という自信を得たことで、図らずも他の仲間たちにも希望や勇気を与える存在になりたいと語っています。
働くことへの新たなアプローチ
All in all, ツナグッドが実施している「スモビズ」は、医療的ケア児を育てる家族や障害者が自分らしく働くための手助けをする素晴らしい取り組みです。参加者たちは「働くのは無理」と思っていた自分から一歩踏み出し、新たな自信を手に入れています。
「自分らしく」をあきらめない社会を作るための挑戦は、まだ道半ばですが、このプログラムが生み出すひとつひとつの成功が、確かな未来への足掛かりとなっていくことを信じています。
【参考情報】
埼玉の未来を見据え、希望を持てる社会づくりを目指します。