大泉工場がプレマと連携、有機農業への新たな挑戦
埼玉県川口市に本社を置く大泉工場が、群馬県の農業法人、株式会社プレマと資本業務提携を結び、同社を完全子会社化しました。この提携は、大泉工場が提唱する「地球を笑顔で満たし、素敵な環境を創造する」という企業ビジョンを具現化する重要なステップです。大泉工場は発酵飲料「_SHIP KOMBUCHA」の製造や、プラントベースカフェ「1110 CAFE/BAKERY」や「BROOKS GREENLIT CAFE」の運営を通じて、都市部におけるサステナブルな食文化の提案に取り組んでいます。
今回の提携により、群馬県前橋市の赤城山麓に位置する、約12ヘクタールの有機栽培を行うプレマ・オーガニック・ファームを下支えとして、環境配慮型の農業へと展開する第一歩を踏み出しました。これにより、大泉工場は自社製品の原料供給を自らの手で支えられる体制を確立し、品質管理の向上とコストの安定化を図ることが可能になります。
農業界の現状と課題
近年、気候変動や天候不順が影響を及ぼし、一時的に「令和の米騒動」と称される事例も見受けられるなど、農業の現場ではさまざまな課題が浮上しています。特に、持続可能な農業に対する注目が高まる中、「日本の一次産業の基盤強化」への意識が生活者の間に広がっています。その中で、大泉工場は有機農場としてのプレマ・オーガニック・ファームを完全子会社化することで、更なる発展を目指しています。
食のサステナビリティ推進へ向けて
この提携により、大泉工場はサプライチェーン全体の透明性を確保し、原材料の生産から製造・加工・販売に至るまで多様な事業者と共創するエコシステムの構築を進めていきます。農林水産省が掲げる「みどりの食料システム戦略」に基づき、2050年までに有機農業の割合を25%にまで引き上げる目標にも寄与していく考えです。現在のところ、日本の有機農業は全体の0.7%に過ぎず、大泉工場が取得したプレマの農地面積12ヘクタールは大きな規模ではありませんが、この取り組みを起点に持続可能な農業モデルの構築を目指していきます。
今後の展望
プレマ・オーガニック・ファームを基盤に、再生型有機農法の導入や地域との連携を強化し、持続可能な農業の普及を目指す取り組みを加速していく予定です。また、全国の有機栽培を行う生産者や自治体とも協力し、セミナーやイベントを通じて次世代に向けたサステナブルな食文化の創出に努める考えです。具体的な取り組みやイベントについては、随時発表する予定です。
関連リンクとコメント
大泉工場の代表である大泉寛太郎氏や、プレマ・オーガニック・ファームの飯野晃子氏、また農業指導を行うオーガニックパパ株式会社の八尋健次氏から、この「リジェネラティブな食」を通じた未来についてのコメントもいただいています。詳しくは
こちらの動画リンクをご覧ください。
今回は、大泉工場がどのようにして持続可能な食文化という新たな時代を切り開くのか、その計画と展望をお届けしました。新しい時代の農業に対する期待が高まる中、大泉工場の挑戦から目が離せません。