岡山大学のヘリウム回収
2026-06-02 01:37:38

岡山大学、ヘリウム資源の効率的利用を目指した回収プロジェクトを実施

岡山大学が推進するヘリウム資源の回収プロジェクト



2026年5月7日、国立大学法人岡山大学の研究チームは、兵庫県佐用町にある大型放射光施設SPring-8を訪れ、ヘリウムガスの回収作業を実施しました。このプロジェクトは「中四国・播磨HeReNet」と呼ばれ、岡山大学を中心に展開されています。

プロジェクトの背景



ヘリウムは、さまざまな研究や産業において重要な資源とされています。しかし、その多くは海外からの輸入に依存しており、限りある資源でもあります。岡山大学は、このヘリウムをリサイクルすることで、効率的な利用を目指しています。

回収作業の詳細



当日は、岡山大学の技術専門員や研究協力スタッフが参加し、SPring-8の非弾性・核共鳴散乱ビームライン(BL35XU)からのヘリウムガス回収を行いました。回収には、岡山大学が事前に納品したヘリウムガス回収用のガスバッグが10個使用されました。実験後、ユーザーによりBL35XUから使用された超伝導マグネットとホースを接続し、約3日間の作業を経て回収が始まりました。

ガスバッグは2個ずつ接続され、満タンになると次のガスバッグにホースをつなぎ替えながら作業が進められました。最終的に、約10㎥のヘリウムガスが回収され、津島キャンパスへ運搬されました。この作業により、岡山大学は核磁気共鳴装置以外から初めてヘリウムを回収する重要な一歩を踏み出しました。

研究の意義と今後の展望



永澤研究員は、「ヘリウムは有限な資源であり、このプロジェクトによってその効率的な利用と安定供給が実現できることを期待しています」と語りました。このプロジェクトは、岡山大学が地域の中核的な研究機関としての役割を果たすうえで非常に重要です。さらに、大学は地域の高等教育機関や企業にも液体ヘリウムを供給し、研究開発の幅を広げることを目指しています。

また、岡山大学は「HeliSET」というプログラムを通じて次世代のヘリウムユーザーを育成し、ヘリウム市場の安定化を図ります。これらの取り組みは、「中四国・播磨HeReNet」と「HeliGet」の一環として進められ、今後も経済安全保障や研究力の向上に寄与することが期待されています。

まとめ



岡山大学は、持続可能な研究環境を目指す中で、ヘリウムガスの効率的な回収と利用を推進しています。地域中核・特色ある研究大学として、岡山大学の今後の取り組みに注目が集まります。地域の研究機関や企業との連携を深め、さらなるイノベーションの創出を促進していくことで、岡山大学は日本の研究力を一層強化することに繋がるでしょう。


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