ミャンマーの危険情報:渡航に関する注意喚起
2025年12月現在、ミャンマーに関する渡航情報が更新され、特に特定地域における危険レベルが引き上げられました。外務省の海外安全ホームページによると、現在の危険レベルはレベル3に引き上げられ、これに該当する地域への渡航は強く停止が勧告されています。このような状況は、国軍と民主派勢力の衝突、及び治安の不安定さに起因しています。
危険レベルについて
外務省の危険レベルには以下のような分類があります。
- - レベル3: 渡航は止めてください。特にラカイン州のマウンドー県やシャン州のコーカン自治地帯、カチン州のライザー周辺、そして新たに指定されたカレン州ミヤワディ地区などが含まれます。これらの地域では戒厳令が発令され、治安が非常に不安定な状況です。
- - レベル2: 不要不急の渡航は止めてください。国軍と抗議活動を行う市民との間での衝突が発生しており、特に都市部でも注意が必要です。
ミャンマーの現状
2021年2月に発生したクーデター以降、ミャンマー国内では大規模なデモや衝突が断続的に続いています。国軍は厳しい弾圧を行い、反対派の活動を制限しています。そのため市民からは国民防衛軍(PDF)が組織され、国軍と対立する構図が生まれています。現在、各地での衝突により多数の死傷者が出ており、特定の地域での安全確保は年々難しくなってきています。
特にラカイン州では「アラカン・ロヒンギャ救世軍」による抗争が頻発しており、周辺国への避難者も増加しています。一方シャン州のコーカン自治地帯やカチン州では、武装勢力との接触が続いており、政府軍との間での戦闘が日常化しています。新たに戒厳令が発令されるカレン州のミヤワディ地区では、特殊詐欺に関与させられる事件も発生しており、身の安全を守るためにはこれらの地域への渡航は厳に避けるべきです。
渡航予定の方へ
ミャンマーへの渡航予定者は、最新の情報を常に確認し、現地の状況に対する理解を深めることが重要です。渡航中の安全確保を目的とした注意点を以下に示します。
- - 必ず外務省の海外安全情報を定期的にチェックすること。
- - 渡航先では、深夜の外出を避ける、集会やデモには近づかないなど、常に注意を欠かさず行動すること。
- - 万が一、現地での危険を感じた場合は、速やかに信頼できる友人や家族に連絡し、助けを求めること。
特に最近では、クーデターによる混乱から、国境地帯における犯罪も増えているため、陸路での入国は特に危険です。海外において自身の身を守るためにも、あらかじめ情報を収集し、万全の準備で臨むことが求められます。
お問い合わせ窓口
渡航に関する具体的な質問や、安全情報に関しては、外務省の領事サービスセンターや在ミャンマー日本国大使館への問い合わせが推奨されます。今後の情勢を注視し、安全に留意した渡航を心掛けてください。