岡山大学で米国務省・重要言語奨学金プログラムの開講式開催

岡山大学におけるCLSプログラム開講式

2025年6月12日、岡山大学津島キャンパスにて、米国務省が主導する「重要言語奨学金（CLS）プログラム」の開講式が盛大に行われました。このプログラムには、アメリカ国内から選ばれたトップクラスの大学生や大学院生が参加し、他国の言語と文化を集中的に学ぶ機会が提供されるものです。

プログラムの概要

岡山大学は日本で唯一のCLSプログラムの派遣先として2019年から受け入れを行っており、今年も25名の学生が参加しています。彼らは約8週間にわたり、日本語や日本文化を学びながら、地域のコミュニティとの交流も深めていきます。このプログラムは、言語学習だけでなく、地元の文化に触れ、多様な経験を得ることを目的としています。

開講式の内容

開講式は、菅誠治教学担当理事の挨拶に始まり、那須保友学長が自身の留学経験を踏まえた熱いメッセージを伝えました。「留学で得た経験は貴重であり、キャリアに大きな影響を与えます。皆さんもこのプログラムを通して貴重な経験をしてほしい」との言葉が学生たちに力強く届けられました。

代表学生のMairen Thompsonさんは、「私の目標は、日本語を学ぶだけでなく、地域社会との交流を深め、相互理解を促進することです。ともにこの貴重な時間を大切にし、頑張りましょう」と発言し、参加者たちの心を一つにしました。

先輩からのメッセージ

式の中では、CLSプログラムの先輩として2019年及び2023年修了生からビデオメッセージが送られました。彼らの経験談も、現在参加している学生たちにとって励みとなったことでしょう。

地元とのつながり

日々の授業に加え、本プログラムでは、岡山大学の農学部との共修授業や地域の体験活動も行われています。例えば、植物標本作りや田植え体験、岡山特産の桃の収穫作業など、実際の作業を通じて日本の文化や自然に触れる機会が提供されます。

また、CLS学生は本学の国際学生シェアハウスで日本人ルームメイトと生活し、日常的な言語交流も実現します。持続可能な社会について考えるための課外活動として、コミュニティの活動や地域課題の学びも行っており、地域の方々とのインタビューを通じて新しい視点を得ていくことが期待されています。

今後の展望

岡山大学は、地域に根ざした国際化を進め、持続可能な発展を支援する取り組みに力を入れています。参加する学生たちがこのプログラムを通して得られる経験は、彼らの人生を豊かにするだけでなく、岡山大学の国際的な存在感をさらに高めることに寄与するでしょう。地域中核・特色ある研究大学としての岡山大学の活動に今後もご期待ください。