京都産メンマプロジェクト2025 の試食会が開催
2023年4月から始まった『京都産メンマプロジェクト2025』は、地域の食材を活用した新たな取り組みとして注目を浴びています。この企画は、キラメキノ未来株式会社が京都府八幡市の竹林を利用して国産メンマを製造し、運営するラーメン店「キラメキノトリ」で提供を行うものです。
今年のプロジェクトでは、京都府立八幡支援学校の高等部の生徒たちが参加し、実際に竹を収穫する作業に取り組みました。彼らは幼竹を取り入れることから始まり、学校の調理室で細かく刻んで茹で、塩漬けにするなどの工程を通じてメンマを作り上げました。このプロセスを経て、約2ヶ月後には京都産メンマが完成しました。
生徒たちのリアルな体験
7月17日には、代表の久保田氏が指導し、生徒たちが自らの手で作ったメンマを使用した鶏白湯らーめんを調理する試食会が開催されました。参加した生徒からは喜びの声が上がり、「自分たちが収穫した竹がラーメンになることが嬉しい」という感想や、「メンマ作りは想像以上に大変だった」といった体験談がありました。これにより、生徒たちは地元の食材に対する理解を深める良い機会となったようです。
このプロジェクトは、地元食材の活用を目的とするだけでなく、高齢化や人手不足に悩む竹林の管理者からも期待されている点が特徴です。先進的な取り組みとして、竹林からの幼竹の採取や運搬が行われ、この草地問題に対する解決策ともなっています。
京都産メンマの提供開始
キラメキノ未来では、活動の一環として、合計で約600本の幼竹から総量約1.2トンのメンマを夏中に製造する見込みです。この京都産メンマは、9月1日から「キラメキノトリ本店」を含む4店舗で提供されることになり、鶏白湯らーめんのトッピングとして楽しむことができます。また、新商品の国産メンマ丼の開発も進行中です。
芸術とのコラボレーション
さらに、『京都産メンマプロジェクト2025』には京都芸術大学の『くあたけプロジェクト』も参加し、放置竹林問題を芸術の力で解決する試みが進められています。9月1日に提供開始を記念し、店舗がメンマをモチーフにしたマスコットキャラクターのステッカーで装飾される予定です。この特別な機会に国産メンマ入りラーメンを注文すると、オリジナルのおみくじやステッカーがもらえるキャンペーンも企画されています。
地域と人とのつながりを大切に
キラメキノ未来は、社名と店舗名に込めた「キラメキ」という言葉に、ラーメンを通して人々が輝くような社会を目指す思いがあります。『京都産メンマプロジェクト』は、地域資源の活用や、子どもたちへの体験提供を通じて、食の持つ豊かな可能性を広げようとしています。今後も、地域の皆様と共に食の絆を深め、持続可能な環境を築いていく取り組みを続けていくことでしょう。
このプロジェクトは、新しい食体験を提供し、地域経済の活性化に寄与する重要な試みです。地域の人々が共感し、参加したくなるような活動が続けられることを期待したいですね。