新電元工業が4600A対応の高効率48V整流装置を発表

新電元工業が新たに4600Aの48V整流装置を発表

新電元工業株式会社は、2026年1月をもって「大容量48V整流装置4600A/2200A対応モデル」の商談を開始することを発表しました。この新製品は、情報通信インフラ設備向けに設計され、高信頼性が求められるデータコム装置やサーバ、ルータなどに最適な48V電源を提供します。高変換効率を実現しながら、省スペースでの高密度化を図るこの装置は、現代の通信インフラにおいて必要とされる特性を兼ね備えています。

大容量と省スペースの両立

この整流装置はユニット盤2架構成で最大4600A、1架構成で最大2200Aの大容量に対応しています。データセンターの電力需要が増加する中、この装置は要求される電力を効率的に供給しつつ、その設置スペースを削減することができるのです。

柔軟なカスタマイズ性

新電元工業の整流装置は、構成において柔軟性を持っています。ユニット盤は最大2架まで搭載可能で、出力を必要に応じて調整できます。また、設備に基づいた負荷出力開閉器の数、電流容量、さらには接続端子の適合配線径や接続本数にも、顧客の要件に応じたアレンジが可能です。

高い変換効率

プロダクトには、厳しい省エネ基準をクリアするために、AC400V入力時に最高97%の効率を誇る高性能ユニットが搭載されています。この高変換効率により、通信インフラのエネルギー消費を削減し、さらにはランニングコストの低減にも貢献します。

冗長構成での運用

整流装置のユニット盤は冗長構成となっており、万が一ユニットが故障した場合でも、出力に影響を与えず負荷に安定した電力供給が可能です。このため、長期間の運用中も安心して使用できます。

電力使用状況の可視化

整流装置には、系統図を模したLCD画面があり、運用中の入力電力や電圧・電流などのデータをリアルタイムで確認できます。これにより、ユーザーは電力使用状況を常に把握することができ、効率的な運用が実現されます。

蓄電池との連携

新しい整流装置は、当社のリチウムイオン電池システムとも連携可能です。これにより、システム全体のバックアップを強化し、さらなる冗長性を提供します。鉛蓄電池とも互換性があるため、さまざまなニーズに対応します。

まとめ

新電元工業の4600A対応の48V整流装置は、その高い変換効率と省スペース設計によって、情報通信インフラの効率化に大きく貢献することが期待されています。特に、クラウドサービスやIoT機器の普及によって重要性が増す中、今後の電源需要に柔軟に対応できる製品として注目されています。発売が待ち遠しいこの新製品に、今後も注目していきたいところです。