食品ロス対策に挑む!ファミリーマートの「涙目シール」全国展開
株式会社ファミリーマートは、2025年3月11日から新たな取り組み「涙目シール」を全国展開することを発表しました。このシールは、おむすびや弁当などの消費期限が迫る中食商品に利用され、食品ロスの削減を目指しています。
「涙目シール」とは?
この「涙目シール」は、従来の単なる値下げシールから進化し、「たすけてください」というメッセージを添えることで、見た人の心に響くことを狙っています。デザインにはお客さまの共感を得るためのイラストも使用され、食品ロスの問題を視覚的に訴えかけます。これにより、消費者がより商品を手に取るきっかけを提供し、食品ロス削減につなげる狙いです。
ファミリーマートでは既に2024年10月に実施した実証実験で好評を得た背景があり、特に「涙目で助けたくなる」という感情的な反応を多くの消費者から引き出しました。今回の全国展開では、デザインを一部改良し、よりわかりやすくしたものを導入します。
消費期限の延長
さらに、ファミリーマートではおむすびや弁当、寿司などを含む米飯全商品(チルド温度帯を除く)において、消費期限を2時間延長する取り組みも実施します。この改良により、より新鮮な状態で商品を提供できるようになり、消費機会が増加することを目指しています。
取り組みの全国展開は段階的
「涙目シール」は3月11日から東海地方の各店舗で導入を開始し、翌月以降はその他の地域にも順次展開予定です。シールには7種類のデザインがあり、商品に応じて金額が異なる形で提供されます。この取り組みにより、年間で約3000トンの食品ロス削減も見込まれています。
環境目標と今後の展望
この施策はファミリーマートの「ファミマecoビジョン2050」に基づいており、2030年には食品ロスを50%削減、2050年までに80%削減を目指しています。これに向けては、おむすびや弁当の商品開発や、店舗におけるオペレーションの改善盤心して継続的に実施してきました。
また、ファミリーマートでは発注精度の向上や、ロングライフ商品の改良など、食品ロス削減に向けた様々な取り組みを行っており、これらの努力が実を結びつつあります。
これからもファミリーマートは、新しい取り組みに積極的にチャレンジし、持続可能な社会の実現を目指していきます。皆さんも「涙目シール」に込められた思いを感じながら、店舗での商品購入にご協力ください。