埼玉が誇る伝統工芸が未来のファッションを創造するプロジェクト
「それって、埼玉の工芸なんですか?」この問いが始まりとなったのは、埼玉の伝統工芸を新たな視点から見直し、未来の価値を創造しようというKARMA et CARINAの挑戦です。2023年4月1日の「April Dream」と共鳴し、埼玉の工芸を“未来のヴィンテージ”として再定義するプロジェクトが進行中です。
埼玉の伝統工芸とは?
埼玉県には、長い歴史を持ち、高度な技術を誇る伝統工芸が点在しています。しかし、多くの工芸品は「知っている人だけが知っている」存在にとどまり、現代の流通の中で活用できない状況が続いています。KARMA et CARINAは、このような問題を「価値創造の起点」と見なし、職人の技術とデザイナーの美学を融合させる新たな道を探っています。
このプロジェクトの目指すところは、埼玉県内の優れた伝統工芸を使い、スロウファッションの観点から再構築し、現代社会に適合する形で市場に提供することです。左側には長板中型のワンピース、右サイドには秩父銘仙のスカートや蕨双子織のジャケットなど、全て埼玉の工芸から生まれた製品が並んでいます。
問題意識の共有
プロジェクトチームは、埼玉県内の約20の工房や事業者と対話を進め、共通の課題を見出しました。それは、職人の技術はあるものの、それを現代の消費と結びつけるための設計が不十分であるということです。伝統工芸の課題は、職人の技術そのものではなく、需要とどのように接続するかにあります。
私たちは、ファッションという入口からこの課題に挑み、素材や技法を再編することで、伝統工芸を「保存される文化財」から「市場で評価される価値」へと変革しようとしています。
プロジェクトの精神
このプロジェクトは、単なる完成品の発表にとどまらず、試行錯誤の過程そのものを大切にしています。完成されたプロダクトのみならず、現在進行中の対話と検証が、このプロジェクトの根幹です。どのような設計であれば、伝統工芸が選ばれ続ける存在になるのか。その問いに向き合っています。
デザイナーの北迫秀明氏は、埼玉出身であり、パリのエスモードでファッションを学びました。彼は、舞台芸術の現場での経験を活かし、身体の動きに適した服づくりを行っています。つまり、工芸品をそのまま転用するのではなく、素材と技法を新たに設計し、現代の生活に適合させることを目指しています。
スロウファッションの未来
KARMA et CARINAが提唱するスロウファッションは、急速な生産・消費の流れに疑問を投げかけ、長期間使用することができる服の重要性を訴えています。この少しずつの変化は、流行の一時的な流れではなく、消費の質そのもののシフトを示唆しています。
私たちの目指す未来、それは埼玉の伝統工芸が特別な日の衣装ではなく、日常の中で気軽に選ばれる服となっていること。10年後、20年後でも価値を持ち続ける服を提供するため、このプロジェクトは続いていきます。
KARMA et CARINAのご紹介
「本質的な価値」と「永続性」を重視したものづくりにこだわるKARMA et CARINA。このスロウファッションブランドは、流行に左右されることなく、自身の価値観で選び続けられる服を提供し続けます。詳細は公式サイトをご覧ください。公式サイト:
KARMA et CARINA お問い合わせ:
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